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50回大会に向けて県歴教協活動を盛り上げよう!

大平政徳(県歴教協事務局長)

49回大会での記念講演・レポート討議終了後、会員総会を開きました。
総会では昨年度大会以降の経過報告・活動総括・会計報告を受け、今年度の活動方針、活動計画や役員体制を決めました。
貧困と格差を拡大する「構造改革」路線と、改憲を柱にした「戦後体制からの脱却」をうたう自公政権のもとで、教育基本法の改悪、教育関連三法の改訂と、教育をめぐるる厳しい状況が続いていますが、それだけに私たちのサークル活動の地道な取り組みが求められています。
総会では、例会学習や会報発行など日常的な活動を重視していくことを確認しました。

来年度は50回の節目の大会です。
サークルの活性化をはかりながら、大会の成功をめざして、充実した内容の企画を進めていくことも確認しました。
OBの方々の貴重な意見も採り入れながら企画を図っていくつもりですので是非ご意見をお寄せ下さい。
また企画の一つとして、毎年行ってきた「フィールドワーク」のまとめとして、県内の戦争遺跡を中心に『冊子』を発行することにしました。
事務局のメンバーを主に大変な作業になると思いますが、会員の協力お願いします。

「2007年度活動方針」

改憲を公言する安倍内閣のもとで、教育の憲法として大きな役割を果たしてきた教育基本法が改悪され、さらに学校教育法をはじめとする教育関連法も強行採決された。
二次にわたる「教育再生会議」報告や全国一斉学力テストの実施をはじめとして、国の教育への介入・統制がいっそう強化されようとしている。
また、歴史教育にも関わって、小学校社会科教科書から旧石器・縄文時代の記述が姿を消したり、高校歴史教科書検定での沖縄戦「集団自決」に関する記述の修正指示、「従軍慰安婦」の否定発言、果ては原爆投下是認発言などと・・歴史的事実をゆがめたり、過去の歴史に真摯に向き合えない状況が続いている。

教育の問題に限らず貧困と格差の拡大や長時間労働、雇用問題など、社会のあらゆる分野で深刻な問題が進行している。
こうした状況の下で、平和と主権者意識を育てる歴史教育の研究・実践に以下のような取り組みを進めていきたい。

1)主権者意識を育てる社会科教育の実践に取り組もう。
@例会を重視し、会員の授業実践や『歴史地理教育』論文の学習を計画的に実施しよう。
A社会科の「基礎的基本的知識」を身につけさせ、より豊かな社会認識を広げる中で、子どもが意見表明できる力を育てよう。
B小・中・高の授業プランや実践を通して「社会科の学力」論議を深めよう。
C教科書問題を重視し、歴史修正主義や民主主義に反する教科書記述の問題点を明らかにしていこう。

2)社会科教育を取り巻く諸問題に積極的に取り組もう。
@憲法改悪や教育の国家統制を強める動きを阻止するため、歴教協も加わっている「憲法・子どもの権利条約を教育に!鹿児島県民ネット」の取り組み等に積極的に参加していこう。
A反戦平和や国民主権について考える「12・8集会」「2・11集会」を諸団体と協力・協同して実施しょう。
B県民教連の活動や九民研など、さまざまな教育研究運動に積極的に参加しよう。 

3)会員を拡大し、歴教協の組織を発展させよう。
@例会の実施と会報の発行を活動の軸にし、事務局体制の確立をはかろう。
A機関誌『歴史地理教育』の普及につとめ、会員拡大に取り組もう。
B来年の第50回大会に向けて、『40年史』以後の活動の総括、「フィールドワークの歩み」をまとめるなど、50回大会記念の取り組みを進めよう。
C再来年の鹿児島での歴教協九州ブロック集会開催に向けて、九ブロ体制の充実をはかろう。

(『かごしま歴教協通信』 No.36 2007年9月)

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